当院の小児歯科について
全てのお子さんや保護者の方に
安心して過ごしていただくために
日本小児歯科学会 専門医が在籍
当院では、『火曜日の午前、木曜日の午後』に、小児歯科専用の時間帯を設けて診療を行なっております。診療を担当するのは、「日本小児歯科学会 専門医」に認定されている歯科医師です。
小児歯科に来院くださる全てのお子さんや保護者の方に、安心して過ごしていただくことを一番に考えております。
お子さんのペースに合わせた
優しい診療に努めています
お子さんは、誰しもが初めての場所や先生に対して、最初から打ち解けられる訳ではありません。
当院の小児歯科では、嬉しいことや困っていることなど、お子さんと何でも一緒にお話しながら診療を進めることを大切にし、治療に慣れるために必要な練習を行なってから、実際の治療を開始することを心がけています。
心や体の健やかな成長を
見守る医療を
それぞれのお子さんに合った予防管理も積極的にご提案させていただき、ご家族の方も一緒に予防管理できるように進めてまいります。
そうして、赤ちゃんから幼児期、学童期を経て、学生、社会人へと継続的にサポートをさせていただくとともに、口腔内にとどまらず、心や体の健やかな成長を見守る医療を提供していきたいと考えております。
地域の新たなむし歯ゼロを
めざして
当院ではむし歯の治療はもちろんのこと、むし歯になりにくい環境を整える予防(歯磨き指導、フッ化物塗布、シーラント予防処置、食事指導)に重点をおき、まずは正しい歯磨きを治療の第一歩と考えています。
お口の状態に合わせた適切な歯磨きの仕方や、プラークの付着しやすい箇所の確認をお子さんと保護者と一緒に共有し、丁寧な歯磨き指導や歯を守る大切さについてお伝えしています。最近では定期的な歯のクリーニングを希望する患者さんも増えています。
子どもの歯並び治療について
乳歯の歯並びでは、お子さんの年齢によって
様々な形が見られます。
- ● 歯に隙間なくきっちり生えているお子さん
- ● 歯に隙間のあるお子さん
- ● 指しゃぶりやタオルを噛むなどの習癖があるお子さん
- ● 上下の歯をかみ合わせたときに下の歯が見えなくなるお子さん など
一見してキレイに並んで見える歯並びでも、それぞれに将来(永久歯が生え変わる頃)に変化や問題が生じる場合があります。
また、乳歯が抜けて永久歯が生えるまでに時間のかかるケースや、乳歯が抜ける前にその後ろの永久歯が生えくるケースなど、成長の一過程なのか、すぐに改善すべき状態なのか判断の難しいところです。
そこで乳幼児時期から診させていただくことで、問題を早期に発見し、治療が可能であればできるだけ早い時期に、積極的に関わっていきたいと考えています。
歯並び治療の方法について
当院ではマウスピース型の装置や、その他の矯正装置を用いた治療を取り入れています。
まず、お子さんの口腔内の状況や、習癖、様々な検査から診断を行い、お子さんに一番合う装置をご提案して治療を開始します。
この治療を当院では、“咬合誘導(こうごうゆうどう)”と捉え、成長するお子さんの咬合関係をできる限り良好な状態になるように誘導する、という考えに基づいています。
そのため、審美性(見た目のきれいさ)よりも、機能(食べやすさ、かみやすさ)の回復と獲得を重視した治療を行なっております。
子どものむし歯について
むし歯が起こるメカニズム
むし歯がなぜできるかご存知ですか?
むし歯は3つの要素(細菌、砂糖、歯質)が絡みあって発生します。
まず、細菌(ミュータンスレンサ球菌)が砂糖と出会うことでネバネバの物質となり、それが歯の表面にしっかり引っ付くことでプラーク(歯垢)となります。
次に、プラークの中に再び砂糖がくることで酸が作られ、その酸により歯の表面が溶かされていきます。歯が酸により溶かされることを脱灰(だっかい)といいます。
一時的な脱灰が起きた時に酸がなくなり、唾液からミネラル成分が補充されれば歯は元に戻る(再石灰化)ことができますが、頻繁な砂糖の摂取で酸が長時間出つづけると、歯は再石灰化ができずに脱灰だけが進行してむし歯となるのです。
● 脱灰>再石灰化の場合
歯が元に戻るより溶ける方が大きいときには、むし歯になります。
● 再石灰化>脱灰の場合
歯が元に戻る力が大きいときには、むし歯にはなりません。
むし歯になりやすい場所とは?
奥歯の咬み合せの溝や歯と歯の間、そして歯と歯ぐきの間はプラークが溜まりやすく、むし歯が発生しやすい場所です。これらの部分にプラークを残さないことが重要となります。
お子さんの一生の歯を守る習慣
歯科医院で検診を受ける習慣を
お子さんの年齢や、お口の状態によっても適切な口腔ケアは異なります。
お子さんのお口の中の小さな変化や症状の予兆を見逃さないためにも、定期的に歯科医院で検診を受ける習慣を身につけて、早期発見・早期治療につなげていくことが大切です。
定期的な検診に通うことで、むし歯やお口のトラブルを初期の段階で発見することができれば、治療にかかる期間や費用も少なく済み、お子さんへの負担も軽減することができます。
お口の状態に合わせて、フッ化物塗布やシーラントなどの予防ケアを取り入れていくことで、お子さんの歯の健康を維持しやすくなるでしょう。
お子さんをむし歯から
守る予防メニュー
- 歯磨き指導
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お子さんの成長や歯の萌出状況に合わせた歯磨き指導を行います。
幼児期までのお子さんは保護者中心のご指導を行い、学童期以降は保護者だけでなく、よりお子さん本人が上手にできるように定期的な受診のなかで継続的な指導をしてまいります。
- フッ化物塗布
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歯磨き指導を行なったのち、お子さんの口の中のクリーニングをしてから、お口の状態に合わせて、高濃度のフッ化物を歯に塗布する処置も行なっています。
これにより、歯の再石灰化を促します。フッ化物塗布は定期的な塗布の必要性がありますので、定期的な受診が必要になります。
- シーラント予防処置
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特にプラークが溜まりやすい奥歯の溝には、シーラント処置がむし歯予防に有効な場合があります。シーラントと呼ばれる歯科材(プラスチック樹脂の一種)で奥歯の溝を埋めることで、むし歯の予防を図る処置です。
ご家庭で丁寧な歯磨きをしても、溜まってしまいやすい深い溝のある乳臼歯や、萌出し始めたばかりの永久歯の奥歯などは特に効果的です。
こちらの処置も、食事をする中で咬合しているうちに取れてしまうことがあるので、フッ化物塗布と同様に定期健診でのチェックが必要になります。